一生懸命なあなたへ ひとをケアするように自分もいたわるひとときをもちませんか?

兵庫県看護学校協議会で研修会「一生懸命なあなたへ ひとをケアするように自分もいたわるひとときをもちませんか?」を行いました。看護教育・管理に関わる立場の皆様がお越しくださいました。教育管理職に携わる方々ご自身のセルフケアは大切なこと。そして、教育管理職の立場の方が看護師や学生にそのことを伝えられることは重要なこと。

自分自身に思いやりを向けることは、自分勝手なことや弱いことではありません。自分を甘やかすことでもありません。良好な人間関係を築くことにも繋がり、立ち直る力やモチベーションがむしろ高まります。自分の中のエネルギーを枯渇させず、むしろ他者への思いやりや、誰かをケアしていく上でも必要です。

研修では、講義のほか、マインドフルネスやセルフ・コンパッションの体験をご一緒しました。兵庫県看護協会、兵庫県看護学校協議会の皆様にお礼を申し上げます。

 

(写真 佐藤浩)

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終末期医療における自己決定のために

医療従事者を対象に、患者と家族の心を支える医療のあり方の学際研究を推進する患者・家族メンタル支援学会。海と山の広がる神戸、秋晴れの日に、第4回学術総会(神戸市立医療センター中央市民病院)に参加しました。京都大学医学部附属病院 医療安全管理部 教授の松村由美先生、准教授の佐藤恵子先生のお力添えのもと、シンポジウム「自分の人生の最終段階を自分で考えたいとの願いに応えるために医療側ができることは ~終末期医療における自己決定の現状と課題~」に、岸本からは、米国医療機関勤務経験を通じ、ハーバード大学の関連病院チルドレンホスピタルボストン小児集中治療室から始まったチーム医療コミュニケーション教育プログラムの実際や、マサチューセッツ州でも始まった終末期医療に関する事前指示書の動向をシンポジストとしてご紹介。シンポジウムの最初に提議された「終末期の診療方針は誰が意思決定するのか~日本的な『患者家族中心』の意思決定の現状と問題点~」。米国の様子だけでなく日本での取り組みを知り、学び深い機会となりました。

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